ジェイ農園がめざすもの
ジェイ農園がめざすこと
「自然との共生、共創造」
蘇生と循環の生活をめざして
おびただしく酸性化した自然環境を微生物の力を借りて中性に戻し、
本来の力強い生命力にあふれた圃場を再生したい。
その土壌が育む生命エネルギーの充満した作物を「基本の食材」として広めていきたい。
子どもたちのアトピーや昔ではありえない病気を自然の力で克服していきたい。
ジェイ農園の由来と微生物との出会い
2009年6月、丹波市春日町棚原で始まりました。
もともと姫路市の学習塾の成員であったメンバーが一念発起、「本物の食」をめざし、仲間の支援を受けながらのスタートでした。
「固定種」「自然農法」へのこだわり、「突然大発生する“虫”や“病気”」との悪戦苦闘。あれから9年の歳月を経て、ようやくたどりついたのが「自然微生物農法」でした。
そもそも、農薬や化学肥料によって疲弊し酸性化しきっている土壌をいかに回復させるか、が最大の課題だったのです。松枯れも土壌の酸性化が原因であることを知り、酸性化とは実は酸素不足であること、好気性菌の死滅であることもわかり、酸素を多く出す微生物を主として、ミネラル、アミノ酸を多く含み、そして生み出す微生物に助けてもらうこと。これが本当の出発点だったのです。
ジェイ農園の今
丹波市春日町棚原。ジェイ農園の活動拠点があり、耕作面積は12町歩になります。
丹波市は、兵庫県の中東部に位置し、急峻な山々に囲まれた盆地であるため、昼夜の寒暖差が大きく、そうした特徴的な風土と土壌や水に恵まれた豊かな地は、古くから丹波特有の作物を育んできました。
「丹波黒大豆」、「丹波大納言小豆」、「丹波栗」ほか、丹波の自然がもたらす豊かなめぐみを受けることができます。農園のある地域でも、水路にはサワガニやアカハライモリやドジョウが棲み、初夏にはホタルが見られます。そんな自然豊かな土地で農業を営んでいます。
山からの水が流れる水路の砂利をさうと、「ほらっ、サワガニ!」
アカハライモリ。水路の泥だまりで見られる絶滅危惧Ⅱ類
ジェイ農園の駐車場でも毎年見られるヘイケボタル
現在、ジェイ農園では、日々の生活で大切にしたい「基本の食事」に必要な野菜、地域の風土にあった作物を栽培の中心に据えています。
主食である米、丹波の特産である丹波大納言小豆、丹波黒大豆、黒枝豆。
■ビニールハウスでは
春・夏:トマト、エンドウ、インゲン、キュウリなど
秋・冬:シュンギク、ミズナ、コマツナなど
■露地では
春・夏:エンドウ、ズッキーニ、オクラ、ナス、ジャガイモ、クウシンサイなど
秋・冬:サトイモ、サツマイモ、ジャガイモ、ネギ、ダイコン、ニンジンなど
を栽培しています。
その他に、原木シイタケを、ハウスと露地(山)で栽培し、生シイタケと乾燥シイタケで出荷しています。
季節の旬に合わせ、作物にとって無理のない栽培を心掛け、農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤)、化学肥料を一切使用せず、植物性の堆肥や肥料のみを使用した栽培をすべての作物で行っています。
また、生活を守るためには、非常時でも「食」を担う農業は続けていくことが大切です。そのため、可能なかぎり自給できる農業をめざしています。
農業は、「種」なしには始まりません。自家採種による種循環ができるように、固定種、在来種の種を優先して使用しています。