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丹波だより

​ジェイ農園スタッフより、作物のこと、

農作業のことなどをご紹介します

第4回(2017年 7月号)
「麦秋」という言葉が合う季節になりました。
 
「百日の蒔き期に三日の刈り旬」
 
麦刈りの時期は梅雨を控え短く、元々麦の後に米を作っていたため、そのタイミングが難しいとされていました。
麦は水はけが悪いと生育が思わしくないため、この圃場では、畝(ウネ)を高く、そして狭くしています。
その結果、コンバインで刈るには少し困難な足元になっているため、2段階で刈り取りを行います。
まず、バインダーという刈り取りだけを行う機械で刈り取った後、コンバインで脱穀していきます。
こちらは、比較的 畝(ウネ)を広めにとっているので、高さはありますが、コンバインを進入させ一気に収穫がでそうです。
 
ということで、コンバインを投入して刈り取りスタート。
一気に刈り取りが進み、こちらも収穫完了。
【自然微生物農法の試み】
今年度より、新たな試みを行っています。
これまで、自然農法、自然栽培と、いわゆる“無肥料、無農薬”をめざし行ってきました。
自然栽培では、「初めの3年は収量が下がり続け、4年目からあがってくる」という話があるのですが、4年目以降も、ある年は収量があがって、次の年はまた下がる、そんな大きな波を抑えることができませんでした。
それでも作物の出来、不出来は土壌中の“微生物”が鍵を握っているという感覚はありました。
そんな中で、微生物を醗酵により自分で増やしていける方法を教わることができました。その方法で、増やした微生物(=醗酵液と呼んでいます)を水で薄め、圃場に散布し、その後、作物を栽培していきます。
このような感じで、散布していきます。
微生物が、ミネラルとアミノ酸を作り、その栄養をもったまま死んだ微生物を植物が根から吸収し、養分として取り入れる。簡単に言うとそういう仕組みです。
その間、微生物は死にもするのですが、増殖もしますので、循環ができていきます。そうやって微生物豊かな土壌をつくることで、作物の生育にも良い影響が与えられることになる、そんなことを期待しています。
今年のニンジンは、かなり良い感じで成長しています。発芽してから生育初期は、他のニンジンの葉と触れ合っていたほうが成長が良いと言われています。しかし、生育が進むと根が太ってくるため、周囲に他のニンジンがあるとお互いが遠慮しあって細い小さい根にとどまってしまいます。
そこでしなければならないのが“間引き”。下の写真のように込み合ったニンジンを間引いて1本にし、根が十分に太るスペースを作ってあげます。
こんな感じで「間引き」ニンジンが収穫できました。これも立派な商品になります。
 
ここでは先に紹介した醗酵液を事前に散布していました。醗酵液のおかげで良くできてくれていたらよいのですが。もう少し続けてみないとわかりません。
ハウスの中にさらにハウスを作って、これでもかというくらいに温度を上げてやります。
高温になったビニールに葉が触れると焼けて枯れてしまいますが、とにかく高温が好きなサツマイモ。少々温度が上がっても平気です。
 
 
 
 
 
 
 
 

ワサワサと茂ったサツマイモのつるを取って苗にします。
下の写真が苗を取った後。ここから再び日数を経ると、上の写真のように元どおり。
何度も苗を取ることができます。
先ほどのハウスで取った苗は、こちらの圃場に植え付けられました。
しっかり育ってくださいよ!
2017年5月18日(木)
ジェイ農園が、『丹波新聞』に取り上げられました。
水田で除草をしていたときに、たまたま通りがかった丹波新聞の記者さんが、声をかけてこられ、珍しいということで記事にしてくださったようです。ありがとうございます。
(写真の説明には、“=氷上町絹山で”とありますが、正しくは、氷上町桟敷です。)
(了)
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